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庭造りのいろいろな側面が伺えると思いますよ。
私は花の仕事はしていませんが、庭というのは人が楽しめてこそのものですよね。
現在はエンジニアのお仕事ということですが、
何かものを客を対面にして売る経験はありますか?
このご時世に例え50円の品であっても、物を売る事は言語にしがたいほど難しいことです。
私は長くマーケティングの仕事をしていましたが、
人に何かを(買い)求めさせるには、その人の心を動かさなくてはなりません。
分かりきったことのように聞こえますが、新参者さんは人生に何回、
この人に仕事を頼みたい、高いけれどこの店でお金を使って良かったと思いましたか?
何回気持ちのいい買い物をして、感動しましたか?
それは商品そのものの魅力や企画もあります。
しかしそれを上回る、販売人自身のもつ「何か」が必要なのです。
それが販売人の技術か、あるいは嬉しそうに仕事をする姿かも知れません。
同じ様な商品を売る店は沢山あります。
その中でもこの店、この人から買いたい。
楽しい買い物ができて良かった、お金を出してよかった。
そう思わせる仕事ができ、それを肌で感じるようになれたら、仕入れの仕事も大きな収穫では?
まして庭というのは、その人の一生だけでなく、子や孫の人生にまで伝わるもの。
私がもしも庭づくりを頼むなら、庭造りだけでなく、多方面で経験を積んでいる人がいいです。
ご紹介したホームページからリンクされている、某造園士さんのホムペで、こんなようなことが書いてありました。
これまで、自分の仕事にはずっと自信があった。
けれど(とある家の庭に行き)突然これが庭なのだという事に気づかされたのだ。
自分は職人の観点で「これがいいんだ!」と言うものがあり、それに恥じる仕事はしていない。
ただ、住む人の事を考えてはいなかったのだ。
純イギリス風の庭の向こう側に、隣の家の松がある。設計も素材も完璧だったのに何ということだ、これは失敗だ、
とこれまで盆をひっくり返すような思いばかりしてきた。
しかしここは家庭の庭だ、ここで人は暮らすのだ。この家の人々の癒しでなくてはならなかったのだ。
イギリス風の庭を作ってくれと言われ、自分は昔みた素晴らしいイギリスの庭を、ここに再現することばかり考えていた。
しかし、依頼者の要望はあくまで「イギリス風」であり、日本にイギリスを作るのは不自然なことだったのだ。日本人の依頼者が、これで癒されることなどあるだろうか?
私はいろいろな方面を「知る」「感じる」事が何よりも大事なことを築いていく原動力だとおもいますよ。
特に創造的な作業の場合は…。
[2003年7月31日 2時5分55秒]