古い土を全部落とすと、ちょっと・・・・しんどいと思います。
まず、本来植物は一度植わったら土が全部落ちるなんてことは、まずないですよね、自然では。
ということは、そういうつくりになっている、ということです。根が丸裸になるのは、人間でいえば
皮膚を全身むかれるようなものですね・・・・。それくらい衝撃的なことです。
鉢植えでは根の伸びる隙間が限られているので、ハイビスカスのように根の生育が旺盛なものは
毎年植え替えないといけないわけです。ハイビスカスは夏に良く伸び、花も毎日咲かせるので、それは
それは養分を必要とします。根は、どこからでも養分を吸うのではなく、先端部分からしか吸収しません。
だから根が常に伸び続ける必要があるんです。
一方あまりに大きな鉢はいけません。一見、根がどんどん伸びることができてよさそうなんですが、駄目
なんです。自然では、いろんな植物が競争しており、土の水分は争うようにいろいろな植物に吸われます。
鉢のなかでは一つの植物しかないので、根のないところの土はいつも湿ったままです。根っこはこれが
苦手なんですね。
というわけで、ハイビスカスは、植え替えのとき、根を1/3ほどほぐして一回り、あるいはふた周り
ほど大きな鉢に植え替えるのが正解です。あとは根付いたら(植え替え後3週間ほど)、定期的に肥料を
与えるのと、真夏の直射以外は日光にばんばん当てること。これで花が沢山咲きます。
根を丸裸にしても、枯れないとは思いますが、その後の回復が遅れ、生育が思わしくありません。
あと、植え替えのときは全体の2/3を切り戻します。そして主な幹がせいぜい3本以内になるように
します。ハイビスカスは新しく伸びた勢いのよい枝に次々と花をつけます。また、枝数が多すぎると
養分が分散して花つきが悪くなります。毎日毎日一日花を咲かせるので、養分を多めに欲しがります。
ただし、肥料は説明書きの通り与えることです。
[2003年3月30日 4時9分23秒]