H.F.Youngは前の年に延びた枝の芽からこの春延びた分枝の先端に花が着く特性があります。
このような開花特性を持つ大輪クレマチスの1群を「旧枝咲き」とか「パテンス系」とか
言っていましたが現在は国際的に「早咲き大輪系」としています。
2年以上前の枝からの分枝や、当年土中から出てきた枝には蕾は着かず、栄養成長するだけで、
夏暑くなると成長も止まってしまいます。お話のYoungはなにかの理由で前年枝を失ったもの
と思われます。例えば、「刈り取ってしまった」「細すぎて冬越し出来なかった」など。
また新芽が少し伸びた時点で強い「戻り寒」に逢いますと新芽をなくして開花が見られない
ことがあるようですが、フィンランドやエストニアなど北欧の話で、日本の寒冷地ではまだ
聞きません。
花が咲かなかったのは「剪定が深すぎる」からとか得意げに言うのを聞きますが、クレマチス
栽培でやたら「剪定、剪定・・」と騒ぐのは日本人だけで、場所があるなら剪定せず放っとけ
ばいいんです。
これはあくまでも仕立ての小技であって、栽培、繁殖、実生に比べるとまさにゴミで、植物に
ついて多少の知識がある人なら自然に分かること。聞きたくないつまらぬ話です。
[2003年8月3日 0時33分26秒]