セラミスやハイドロコーンはそれ自体は高温で焼かれて作られた無菌の
ものですから、カビのもとになることはありません。カビのエサになる
のは植えられた植物の根や下葉、液肥や栄養剤などに含まれる有機物で、
いくら植え込み素材を洗ったり、滅菌したりしても、そうしたエサがあ
るうちは何度でもカビる可能性があります。
対策としては、まず培土をしっかり加熱して滅菌すること。そのためには
日光消毒くらいではだめで、できれば使わなくなったフライパンなどの上
でしっかり空炒りするくらいの強熱をかける必要があります。これで、土
の方の無菌性は元に戻ります。次に、外容器、内容器をきれいにすること。
土がきれいでも容器がカビまみれでは同じことです。最後に植え込む苗の
古土はきれいに洗い落とし、傷んだり、死んだりした根は丁寧に切りはず
し、下葉などを植え込み材の中に入れないこと。また、一度カビの生えた
苗は絶対に持ち込まないこと。植物が一番のエサの供給源ですから、それ
がカビに取りつかれていてはどうにもなりません。
水やりも過湿になるのを避け、ちゃんと水位の上限を守って与えるように
しましょう。濃い液肥、また頻繁な施肥もトラブルのもとです。
[2002年5月20日 0時7分13秒]