私は、以前は今よりも水のやり方が頻繁でした。
水が不足して枯らしてはいけないと思っていたからです。
しかし、加湿ぎみで生育を悪くしたことが度々でした。
生育が悪くなった株は捨てるために庭に放り投げておきます。
もちろん水はやりません。しかし、しかしですよ、枯れないのです。
たまに降る雨の水分のみで、時には室内で管理していたときよりも
元気に生き生きと生育しているのです。
そういえば、水やりを忘れても枯らした鉢は今までに1つも無かったのです。
水やりの基本が変わったのはそれ以来です。私の現在の鉢物への水やりの基本は
1.やるときはたっぷりやる。(夏でも冬でも1年中同じ)
・土の中の古い空気を押しだし、酸素を充分に含んだ新しい空気を根に与える
ことが、水やりの重要な仕事だと考えているからです。
・中途半端な水やりは、古い空気が残り新しい空気の供給が不足するので
根腐れの原因になりやすいからです。
・ただし、水をたっぷりとやっても数秒でその水が引いていくような排水の良い土を
使用しておくことが大切です。
(これが重要なポイントです。水が引かなくなったときが植え替え時です。)
2.では、水やりのタイミングは?
・生育期間中は、鉢土の表面が白っぽく乾いたときで
・生育休止期(多くの場合冬)は、土が白っぽくなってから数日後
・その中間期は、両者の間
と決めています。
・したがって、いくつも鉢がある場合には、鉢の乾き具合によって1鉢ごとに
今日この鉢に水をやるかやらないかを判断します。
昔は、一斉に水を与え、鉢ごとに水量で調節しようとしていたのです。
植物とのつきあいの殆どが水やりですし、それだけに水やりの上手下手は
一日一日の積み重ねとなって、生育の良否に現れてきます。
毎日の土の状態や植物の顔つきを見て、水やりのタイミングを判断します。
毎日の観察が、鉢物管理の最大のポイントだと考えています。
色々と、皆さんのご意見をお聞かせください。
[2001年11月6日 14時9分2秒]