植え替えたのはいつのことでしょう?。
そもそも植え替えは植物にとって大手術のようなものです。根がかなり痛む上に
新しい土、環境(日当たりも風当たりも変わります)になじむまでに時間を要します。
そもそも植物は基本的に一度根をはったところから移動するということを想定しない
構造になっています。
本来ならば、植え替えにあたっては、できるだけ根を広く掘り取るとともに
あらかじめ掘り起こそうとしている部分にスコップを入れ、根をあるていど
切っておく(根回し)ことをする場合が多いです。
そうして移植先の土を広め、深めに耕しておき、そこに植えこみます。
また、根が傷つくということは、吸収する水分の量が減るので、枝葉もある程度剪定し
枝葉の維持に必要な水分量をへらしておきます。
おそらく根が痛んだ上に、移植先も穴をあけただけで、新しい根が伸びにくい
なかで十分な水分を吸えなかったのでしょう(根は基本的に新しく伸びた先端部分でのみ
水分、養分を吸収します、古い部分は、水分、養分を送る管、そして木を支える
役目をするのです)。
このためいくつかの枝はもう枯れてしまっていると思われます。枯れた枝は復活はしないので、
今の時期葉をつけていない枝は取り去ります。
そうでなくとも植え替えた年と翌年くらいは生育は衰えます。つつじの類は、来年の蕾を
今年の花が終わって、今年の夏位の時期までにもう準備してしまいます。このため
この時期に生育がわるいと来年の花は衰えますし、蕾ができてから枝を切っても
花は減ります。
肥料については、植え替えが大手術(人間なら胃を取るくらい)なら、肥料はステーキ
などのご馳走にあたります。胃を取った直後にステーキなんか食わせたら死んでしまうように
植え替え直後の植物にも肥料は厳禁です。かえって枯れてしまいます。
肥料は新しい芽が元気に伸び出したことを確認してから、薄めに施します。
[2002年4月3日 16時37分18秒]