可能性がいくつかありますね。ワタカイガラムシ、オンシツコナジラミ、
ハダニの幼虫のいずれかだと思いますが、ワタカイガラムシは葉より枝
に好んでつくのでちょっと違うかな。オンシツコナジラミは成虫が1mm
くらいの小型の虫で、白い羽を持っていて葉の周囲を飛び回ります。幼
虫は薄い黄色〜透白色の薄く丸い膜のような形をしていて葉の裏にびっ
しりとつき、動きません。ハダニは何種類か種類がありますが、いずれ
も成虫が1mmに満たない小型の虫で、成虫は赤や褐色などの色をしてい
て葉の汁液を吸って白い小さな斑点だらけにしてしまいます。幼虫は肉
眼では埃にしか見えないほど小型で、白い粉のように見え、発生量が多
くなると白い糸を張り巡らせるようになります。
コナジラミもハダニも室内園芸の大敵で、短期間に大発生し、農薬に対
する耐性ができやすいので、すぐに薬が効かなくなってしまいます。
対処は害虫の種類によって異なります。コナジラミは成虫が周りに被害
を広げることがあるので、成虫は見つけ次第捕殺し、葉の裏の幼虫があ
まりに多いときは、その葉は切り捨ててください。薬剤をかけても効果
がない場合は、間隔を空けて異なる種類のものを組み合わせて使ってみ
るといいでしょう。スミチオン、ペルメトリン系、オルトランなどの浸
透移行性のものなどを交互に使って見るといいかもしれません。洗剤は
アブラムシには効果がありますが、カイガラムシやコナジラミにはほと
んど効果がありません。
ハダニの場合はもっと厄介です。まず濡らした布などで拭き落とせるだ
け落とし、ケルセン、バロックなどの殺ダニ剤を散布します。こちらも
同じ薬剤を続けて使うと効果がなくなってきますから、複数組み合わせ
て使うといいでしょう。また、ハダニは高温乾燥を好み、水気を嫌いま
すので、葉の裏に霧水を定期的に吹いてやるのも効果的です。
いずれにせよ、被害があまりにひどい場合は一度株元近くまで切り戻し、
新しい枝を出させた方が確実かもしれません。
[2002年1月29日 0時58分34秒]