パキラは別名カイエンナッツとも呼ばれ、実は食用となります。そもそもは食用に栽培
されていました。観葉植物として利用されるようになったのは、比較的最近のことで、
日本が最初らしいですね。
原産地では10メートルにもなる木ですが、日本ではまだ幼木の段階を鑑賞することになります。
そのため、花や実はあまりつけないことの方が多いのと、人目を引くようなものではないので
鑑賞の対象となっていません。丈夫なことと、根元がぷっくり膨らんだ木の姿がおもしろく、
そちらが鑑賞の対象となっています。
実は順調に行けば、そのまま熟すと思います。それをまいて苗を作ることは可能です。
市販の木もほとんどは実生の苗です。挿し木でも増やせますが、そうして増やした苗
は、根元が膨らみません。実生苗でそだてたものは根元が膨らみます。
なお、手入れをあまりされていないとのことですが、植え替えはされてますか?
植物は生育に絶好の環境だと花をあまりつけず、逆に環境が悪いと花をつけたりします。
特に普通あまり花をつけない種類のものが花をつける場合は、根詰まり、根傷みしていること
もあります。パキラ、青年の木なんかは多いです。
現在の場所(植物は本来みずから移動しない)では生命の危機を感じるため、種をつけて
他の地で生育することを試みるわけですね。
結構長い間お育てなので、ある程度成熟してきたのだとは思いますが、根詰まりがひどいと
枯死することもありますのでお気をつけください。
[2002年4月16日 17時37分54秒]