植物が乾燥やストレスで弱ったり枯れかけたりしている時は肥料は厳禁です。
たいていはとどめを刺すはめになります。ご自分が胃の調子が悪い時にフル
コースを食べたいと思うかどうかを考えてみれば一目瞭然です。水切れなど
で根を傷めた場合は、萎れたり傷んだりした枝先を切り詰めて株の負担を減
らし、株元近くから伸びてくる萌芽枝を伸ばすようにすると比較的うまくい
きます。いったん鉢から抜いて傷んだ根を整理し、土を替えて植え直すのも
植物の種類や状況によっては有効な場合がありますが、当然弱っている状態
での植え替えには大きなリスクも伴いますので、賭けの要素が強くなります
ね。もう一つ、挿し木や挿し芽ができるものはそれで更新するのも一つのや
り方です。
個別に見ますと、ユーカリの方は本来極めて乾燥に強いのですが、普段の管
理で水や養分を与えすぎると軟弱に育って水切れに弱くなってしまいます。
水を切らすことを恐れるより、養水分の与えすぎに警戒してください。また、
潅水した後に鉢の部分に直射日光が当たると根が煮えて傷んでしまいます。
モスキートブロッカーというのがどういう植物なのかわかりませんが、おそ
らくゼラニウムの一種だと思います。こちらも多湿を嫌い、また炎暑にも弱
いので、真夏は直射日光を避けて風通しのいい半日陰に置き、ユーカリ同様
鉢の温度が日射で上がらないような配慮が必要です。ゼラニウムは多くのも
のが挿し芽で増やせますので、全体を切り戻す時に何本か挿し芽苗を作って
おくと良いでしょう。
市販の栄養剤や蘇生剤のようなもの(アンプルに入っていて、土に差し込む
タイプのもの)は、ほとんどの場合それによる回復効果は見込めません。買
うだけ無駄だと思ってます。(^^;; 回復が軌道に乗って新芽が活発に動くよ
うになってくれば様子を見て与える、という使い方だと思いますので、字面
に騙されないようにしてください。
[2001年8月18日 14時4分51秒]