乾燥にかなり耐えるものが多いドラセナ類の中では幸福の木(ドラセナ・フラグラン
ス cv. マッサンゲアナ)はかなり水好きの部類に入ります。それでも、本来はそん
なに水が潤沢な場所に自生する植物ではないので、常時根の部分が滞水している環境
だと、特に温度が足らない冬に根を傷めることが多くなります。
# ハイドロ仕立ての朴ものの幸福の木を冬に枯らす人が多いと聞きます。
ですから、普通に上から潅水して余剰な水は捨て、表土が乾いてからまた潅水、と
いう管理の方が健全に育てられると思います。
また、ドラセナやコルディリネなどでは幹の切り口や傷から腐敗が入って樹皮の下
がぶかぶかになることが時折生じます。水や養分を運ぶ維管束(樹皮の直下の部分)
が一周ぐるりと腐ってしまうと一巻の終わりですが、どこかつながっていればそう
簡単には枯れません。ですから、ぶかぶかの部分が一部で留まっているか、全体に
広がっているかを確認なさった方がいいです。株元全部がぶかぶかの場合はいずれ
そこから上が水切れして萎れてきますので、挿し木で更新するくらいしか対処法は
ありません。逆に一部だけであれば、それほど気になさらなくても大丈夫です。
[2001年4月26日 17時57分33秒]