直射日光を避け、室内の明るい場所(室内灯をつけなくても本が読める程度)に置く、
というのがもっとも理想ですが、かなり暗いところにも置けます。ただし、その場合
は新しい花芽が上がりにくくなります。花をつけさせるためには葉が焼けないぎりぎ
りの線の強い日照(レースのカーテン越しの日差しくらい)を確保できればベストで
す。
白い花が緑色になるのは自然現象で、管理とはあまり関係がなく、花が古くなってく
るとどうしてもそうなります。別にそのままつけておいてもいいのでしょうが、見栄
えが悪いので花茎の下から切り取ってしまいましょう。
風通しについてですが、本来は低湿地の植物で高温多湿が大好きです。ですから、空
調の風や乾燥した風が吹き渡る場所に置くと、葉が傷みやすくなります。できればそ
ういう場所は避けた方がいいでしょう。
潅水は表土が乾いたらたっぷり、というのが基本です。本来は水好きですが、いつも
受け皿に水を溜めるようなじゅくじゅくした環境はあまり好まないので、毎日定期的
に、というより、土の乾き具合をみながら潅水しましょう。また、慣らせばかなりの
乾燥にも耐えますが、乾かしすぎると葉先が枯れ込んできます。
施肥は極力少なめにします。肥料が多いと葉ばかり茂って花芽が上がらなくなり、ま
た根の発達が早いので、根詰まりしやすくなります。
下葉が黄色くなりやすくなったり、新芽の展開が遅くなったり、子株が込み合ってき
た場合はそろそろ植え替えの時期です。植え替えは温度が確保できる夏に行い、傷ん
だ根を整理し、株分けできるものはおおまかにいくつかに分けて新しい培土(市販の
観葉植物用の土など)で植え込みます。成長の具合にもよりますが、順調に成長して
いるものだと2年に一度くらいは必要になるかもしれません。
秋以降気温が下がってきたら冬越しの準備です。潅水を控え目にし、最低10℃くらい
を確保して暖かい窓際などで管理します。慣らせば5℃くらいまでは耐えると思いま
すが、くれぐれも寒風にさらしたり霜に当てないようにしてください。(^^;;
問題になるような病気や害虫はほとんどいないと思います。たまにハダニが少し出る
程度でしょうか。
スパティフィルムは基本的に丈夫で育てやすい観葉植物だと思います。あまり神経質
にならず、のんびり管理してみてください。(^^)
[2000年8月29日 12時47分45秒]